「女性が働くかっこよさ」〜”子育てしながら働く”日本のママ〜

産後や家族との将来を見越した

女性のキャリア形成や社会との関わり方について、

働くキャリアママを応援する「株式会社パソナ」で働きながら、

小学校6年生と小学校1年生のお子様を現在子育て中のママ、

安藤悦子様へお話を伺ってきました。

「株式会社パソナ」で働く二児のママ 安藤悦子様

——女性が活躍できる社会で働きたい

安藤:高校卒業後は大学へ進学しました。就職活動をしている時点で、大学卒業後は「女性として社会で活躍できるところで働きたい」と思っていました。五年間勤めた一社目の会社は、やりたい仕事ではあったのですが、結婚をした後も女性が活躍できる道が開かれていない会社でした。しかし、周りの方々に自分の想いを伝えながら理解の輪を広げることで、徐々に女性活躍の場を広げることができました。

——株式会社パソナに転職した理由

安藤:一社目に入社をしてから5年経ち、次のキャリアとして「さらに女性が活躍できる環境で働きたい」と思い転職をすることにしました。前職は広告業で“どのように商品に付加価値をつけるかで、無限の可能性を広げることができる”仕事であった為、次の職場でも“無限の可能性が広がる仕事”を選びたいと思っていました。そうと考えた時に「人」という答えにたどり着きました。そして女性活躍を当たり前に実践していたパソナを選びました。独身時代である20代後半で転職をし、のちに結婚し1人目を出産しました。

——産後職場に復帰した理由

安藤:私の幼稚園時代、母親は家にいましたが、薬剤師の資格を持っていた為、私が小学校に上がるタイミングで仕事へ復帰。私の中で「女性がキャリアを持って働く」というのは小さい頃から当たり前であり、女性が社会で働くことへの違和感は全くありませんでした。転職するにあたって、結婚しても、出産をしても女性が働きやすいパソナを選んでいたこともあり、育休後に“復職”したのも自然な流れでした。

——産後の職場復帰の環境

安藤:1人目を出産後、復帰したタイミングで、パソナグループ本部ビル内に事業所内保育所「パソナファミリー保育園」が設立されました。(下記記事参照) https://www.pasonagroup.co.jp/news/tabid312.html?itemid=392&dispmid=821

当時、世田谷区に住んでいたということもあり、本当に激戦区でなかなか保育園を見つけることができませんでした。人事と面接をしたところ、社内に保育園もあり、会社として復帰後もバックアップできる体制にあることを聞き、安心して復帰することができました。

——ママであっても諦めたくないこと

安藤:家庭を持って母親になると、“選択”をすることがどんどん増えていくと思うんです。その時に自分だけでなく、家族のキャリア(主人の仕事、子供の教育、両親や家族の健康など)についても諦めたくないと思いました。そうして、何かを犠牲にするのではなく、その時に注力すべきものを判断し、バランスをとることで、仕事も家庭も両立させることができました。

——復職のタイミングは自分では決められない

安藤:1人目の子どもは5月生まれであった為、次年度の4月にスムーズに復帰できました。しかし、2人目の時はそうはいきませんでした。我が家では長女が小学校受験をする選択をしたのですが、小学校入学のタイミングと2人目の育休復帰のタイミングが重なってしまったのです。2人目は1月生まれなので、約1年3か月間の育休を経て、翌年の4月から職場復帰をする予定でいましたが、娘は1時間以上電車に乗って通学をすることになり、新しい生活に慣れるまで少し時間がかかることが予想されました。復帰の一週間前でしたが「今は家族に注力をしたい。もう少し産休を伸ばして頂けませんか?」と人事に相談しました。無理を言ったにもかかわらず、人事は「今はご家族のことを一番に思ってください。」と育休を1カ月伸ばしてくださり、結果として1年半の育児休暇を取得し、復帰することができました。

ミーティング風景

——働くにあたり現在モチベーションとなるもの

安藤:今私が行っている仕事は、自治体から委託されている外国籍人材の就労支援です。約10年間にわたり主に自治体からの受託事業に携わり、国家資格であるキャリアコンサルタント技能士の資格を活かして、幅広い就労支援を行ってきました。パソナグループには「社会の問題点を解決する」という企業理念があります。業務委託という形で自治体に代わって社会課題の解決に取り組めることに、すごくやりがいを感じていますし、日々のモチベーションにもつながっています。また、最近はテレワークも促進され、在宅勤務中に外国籍人材の方とやりとりをすることがあります。その様子を家で見ながら、子供達なりに今の社会状況を感じているようで、ニュースを見ながら「ママの仕事のことやっているね」と言ってくることもあります。このように、子供たちに自分の仕事を身近に感じてもらえることも、モチベーションに繋がっています。

就業風景

——在宅勤務がより子供との時間を作る

安藤:在宅勤務は正直大変なところもあります。しかし同時に、在宅勤務ができることはありがたいとも思っています。仕事をしていても、“子供が帰ってきた時に家にいてあげられる”ことは、子供達にとっても安心感に繋がると思っています。時には横でピアノの練習を始めたりするときもありますが、それを受け入れられる状況に、この1年かけて日本全体が変わりつつあると思います。

というのも以前、出張先で外国人の方(特に東南アジアの方)から「日本で働いても残業は断れますか?」と質問を受けることが多く、日本企業がハードワークなイメージを持たれていることを感じました。その頃から考えると、日本の働き方もだいぶ柔軟になり、子供がいる家庭での在宅勤務なども当たり前になってきたように思います。

——いつまでも働きたい

安藤:私にとって働くこと=特別なことではなく、社会参加の位置付けです。環境が許す限りは、ずっと働きたいと思っております!

——今後のビジョン

安藤:今後のビジョンは、その時々の状況(子供の受験や親の介護、主人の転勤など)によって変わってくるとは思いますが、私自身が多様な経験を積み、キャリアアップをすることで、あらゆる方々へ向けたキャリアコンサルティングや働き方・生き方の提案ができるようになりたいと思います。パソナグループにはドリカム休職制度(一定期間休職を許可することで、社員の夢の実現やライフデザインを構築する支援を行う制度)というものもあり、もし将来子供が留学をすることになった場合なども、それに合わせて一緒に海外へ行き、働き方について見つめ直したり、研究したりすることができるかもしれません。

——娘から見たママが働くかっこよさ

安藤:娘に「お母さんがずっと働き続けてきたことをどう思う?」と質問をしたところ、「お母さんは好きで今の仕事をしているんでしょ?それを家族がいるからって、やめる必要ある?」と答えてくれました。私の母(娘にとっての祖母)もまだ現役で働いていることもあり、娘にとって女性が働くことは当たり前であり“普通のこと”であるようでした。

——ママから見た女性の働くかっこよさ

安藤:私にとって女性が働くかっこよさは、“しなやかさ”だと思っています。しなやかさ、すなわち柔軟でよくしなるということ。しかし、しなることができるのは、芯がしっかりとあるからです。芯(自分が大切にしているもの、家庭や両親等)があるうえで、社会の理解や仲間の協力も得ながら、自分らしく柔軟に対応(=しなる)していくことが女性の働くかっこよさだと思います。

——全国のママさんへ向けたメッセージ

安藤:やりたいと思った時に、是非チャレンジをしてください。特に今まで働いたことがない方や経験が少ない方は、「自分には能力がない」と一歩を踏み出すことに躊躇する方が多いと思います。でも、そんなことはありません。ママには生活の中で自然と身についた順応性があり、自分が気付いていないだけで、色々なことへ挑戦する能力はずば抜けています。家族が健康で過ごせるのも、お母さんの調整力おかげだと思っています。知識は学べばいいものですが、基礎となる調整力やコミュニケーション能力がないと仕事はうまくいきません。全国のお母さんにはそれが自然と身についています。長いスパンでご自身のビジョンを考えて、悩まずに挑戦をしてください。皆さんの思っている以上に、味方はたくさんいますよ!

今回ご協力いただきました企業様は、株式会社パソナ様です。ありがとうございました。

株式会社パソナ

https://www.pasona.co.jp

パソナグループは「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、ソーシャルソリューションカンパニーとして、私たちに関わるすべての方々に対して、人生のあらゆる場面をプロデュースするとともに、持続可能な社会に貢献することを使命とし、人々の心豊かな生活を創造する『Smart Life Initiative』を実現できる社会を目指している。

また、更なる女性の活躍が進む中、女性が働きやすい職場づくり、優秀な人材の確保・定着につなげる取り組みが求められている。女性管理職をはじめとしたキャリア転職を強化。専任のアドバイザーがキャリアアップをサポートし、キャリア形成に役立つセミナーや、次世代女性リーダー向けの勉強会も定期的に開催。また、「Ladies Be Ambitious」という、社会に影響を与える女性起業家・スタートアップを輩出し、一人でも多くの女性の起業の夢を支援するプログラムを実施するなど、幅広い女性のキャリアサポートを行っている。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。